お水を飲む習慣をつけよう

 お水を飲む習慣をつけよう


水は身体の中でさまざま役割を果たしています。

口から入った水は胃と腸を通過して、

毛細血管に吸収され、

血液に入り込みます。

血液は全身に巡り、

細胞に新鮮な酸素や栄養を与え、

老廃物を運搬する役割があります。

そのほか、

体温調整、体液の濃度や浸透圧の調整など、

生きる上で重要な働きを担っています。

人間の身体のおよそ60%は水分でできています。

水分量はおよそ2.5ℓといわれてます。

特に外気にさらされている皮フやノド、

鼻などの粘膜は、

乾燥しやすく水分を失いがちです。

そのため、

こまめに水分補給をして潤いを保つ必要があります。

夏は発汗やノドの渇きで水分不足を自覚しやすいですが、

冬は空気の乾燥によって呼気や皮フから水分が蒸発する

「不感蒸泄:ふかんじょうせつ」

が増えるため、

気付かないうちに水分が失われています。

不感蒸泄は、

安静時1日約900mlといわれてますが、

気温が低く空気の乾燥した冬の環境では、

不感蒸泄にとって失われる水分量が増えることが

報告されています。

また、

マスク着用などでさらにノドの渇きを感じにくくなるため、

水分摂取量が少なくなり

不感蒸泄がより促進されてしまいます。

汗をあまりかかない冬は水分を失っている自覚が少なく、

夏場に比べ水分摂取の機会が減ることで、

脱水を引き起こす可能性があります。

このような気づきにくい脱水を

「かくれ脱水」といいます。


かくれ脱水のサイン!

『カサ・ネバ・ダル・フラ』


🌟カサ・・・手先などの皮フがカサカサしている。

🌟ネバ・・・口の中が粘る、食べ物が飲み込みにくい。

🌟ダル・・・脱水の初期に表れる症状でダルさを感じる。

🌟フラ・・・めまいや立ちくらみでフラっとする状態。

これらの症状がある時は、

かくれ脱水のサインかもしれません。

特に冬の暖房機器を使用したままの部屋は、

湿度がさらに下がり、

不感蒸泄量も増えます。

低湿度の環境においては、

身体が乾きやすいことを心にとめておきましょう。


お水を飲む習慣をつけよう!


厚生労働省によると成人の1日に必要な水分摂取量は、

約2.5ℓといわれています。

食事から約1ℓ前後の水分が補われ(食事内容によって変動)、

食事で摂った栄養素を

体内で分解したときにつくられる

「代謝水」と呼ばれる水が約200~300mlつくられます。

そのため飲み物では約1.2~1.5ℓを摂る必要があります

水分補給としての飲み物は「水」がオススメです。

コーヒーやお茶などには、

利尿作用のあるカフェインなどが含まれているので、

充分な水分補給としての効果低くなります。

また清涼飲料水も、

砂糖が多く含まれているため

できるだけ水に置き換えるようにすると、

カロリーを抑えられます。

水太りをするという理由で水を控えていると、

便秘になったり代謝が低下してしまいます。

ダイエットをしたい人は積極的にお水を摂りましょう。

お水を飲むと効率良く脂肪を燃焼させ、

代謝を高める効果があります。

お水を飲むと体温は一時的に下がりますが、

元の状態に戻そうとする働きで体内のエネルギーを消費するため、

基礎代謝が上がります。

体温が1℃上がると基礎代謝は12%アップするため、

お水を飲む習慣をつけましょう。


お水を飲むタイミング


1 起床時
就寝中の身体は体温を調整するため、

コップ1杯分もの汗をかいています。

失われた水分を補うためにも、

目覚めたあとの水分補給は大切です。

白湯はお水を沸かしたお湯を

適温まで冷ました飲み物のことをいいます。

起きぬけの1杯の白湯は、

お水よりも人の体温に近いので

胃腸への刺激が少なく、

スムーズに吸収されます。

起床してすぐは、

胃腸の内臓機能が目覚めていない状態です。

低体温の人の場合うまく切り替えができないため、

起床後に白湯を飲むと効果的といわれています。

また、

特に便秘の方は

体内を活性化してくれるスイッチの役目にもなり、

白湯を飲むことで自然な便意が誘発されるのでオススメです。

2 食事の前

水分補給はなるべく胃の中が空っぽの状態がベストです。

胃の中に食べ物が入っていると、

消化する際にお水を過剰に溜め込みやすくなるため

「むくみ」の原因になります。

3 入浴前後

入浴中は汗をかいてたくさんの水分がでていきます。

入浴の前と後にお水を飲むと、

発汗を促したり、

汗で失われた水分を補うことができます。

4 就寝時

就寝中の脱水状態を予防するためには、

就寝前の水分補給も大切です。

しかし、

就寝直前にたくさんのお水を摂取してしまうと、

夜間の尿意で睡眠の質が悪化することもあるため、

飲む量はコップ1杯程度を目安にしましょう。


お水の飲み方

こまめにゆっくりと飲む

水はこまめに摂取しましょう。

ガブ飲みは身体に負担がかかります。

特にミネラルを多く含んだ硬水の場合は、

味わうようにゆっくりと飲むことで吸収されやすくなります。

冷えすぎた水を飲まない

暑い時は冷たいお水がおいしく感じられますが、

冷たすぎると胃に負担がかかり、

身体がダルく感じやすくなります。

胃腸に負担がかからない

常温水もしくは白湯(50℃位)が理想です。

ノドの渇きを感じる前に飲む

ノドが渇いたときは、

すでに体内が脱水状態の可能性があります。

ノドが渇く前に少量ずつ、

1日に7~8回に分けて、

コップ1杯程度(200~250ml)

のお水をおこまめに飲むようにしましょう。




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