腰痛の85%は原因不明なわけ

 

腰痛の85%は原因不明!!


こんにちは、うちだ整骨院です。

肩こりや腰痛が起きていたら

「筋肉がコリ固まってきたから、もみほぐさないとな~、

ストレッチをしないとな~」

なんて思ってしまうのが普通ですよね。



整体院や治療院で

「筋肉が硬くなっているから痛みが出ているよ」

と言われた人、もしくは言っている人が

たくさん居るんじゃないかと思います。

身体の不調が起きている人は

かならず硬くなっている筋肉が存在するから、

それが通説になっています。

私も

「筋肉が硬いから痛みが出る」

「筋肉をゆるめれば不調が改善する」

とお伝えする事は多いです。


ただ、

施術した後は調子いいけど、スグに戻る…。

↑これ、非常に多いと思います。

他にも

ゴリゴリと揉みほぐしてもらったら違う箇所が痛くなってきた…。

ストレッチしたのにパフォーマンスが落ちてきた…。

などなど。


こういった方は、

症状が慢性化しているほど多いです。

ここで、

なかなか右肩上がりに状態が改善していない方に

知ってもらいたいのが、

筋肉は身体の歪みを支えようとして硬くなっている

ということです。

関節まわりの筋肉が本来支えるべきところ

『一部の筋肉だけで』支えてしまっている状況が

身体の不調を繰り返させざるを得ない

環境を作っていると言えます。

そして

硬くなっている筋肉を無理にゆるめようとすると

かえって症状が悪化するケースは多いです。


たとえば、


「重たい荷物を家で何度も運んだ
 次の日に痛くなった」

「スポーツをしていて
 膝をひねってからずっと痛くて、、。」

「昔から腰が痛かったんだけど、
 最近歩きだすとすぐに腰を曲げないと
 足が出ないんです。」

などなど。

色んな患者さんの訴えがありますが、

捻挫などの外傷を除いて

全員に共通していることは、

疲れや違和感、動きの悪さを

感じていたうえで

“痛みのなかった状態から

痛みが引き起こされている状態になった”

という事実があります。


生まれつき腰が痛い、肩コリがひどい

という子供はいませんよね?

必ず、

“とある変化”によって

引き起こされているわけです。


では、なぜ痛みが

引き起こされるのかというと、、、

『身体が正常な動きができなくなったから』

に他なりません。


どういうことかと言うと、、、

たとえば、

「膝関節の痛み」は、

膝を伸ばす「大腿四頭筋」と

膝を曲げる「ハムストリングス」に

分けられます。

しかしハムストリングスは

内側と外側に分かれて

膝をねじる動きをするので

内側のハムストリングスが弱くなると

膝が外側へねじれやすくなるのです。

このように、

どこかの筋肉が弱くなると

正常な関節運動ではなくなり

関節内にストレスがかかるようになります。

関節内にストレスがかかると

炎症を引き起こし、

さらに生理反応により

筋力低下が加速するのです。



スポーツ選手がケガを機に

・力が上手く入らなくなる

・パフォーマンスが落ちてしまう

・何度も痛みを再発させてしまう

となるのは、炎症によって

落ちてしまった筋力低下が

戻っていない証拠です。


スポーツのような

強い負荷の運動を行うと

正常な関節運動ができないため

上記のような症状が顕著に表れるのです。


とはいえ、

これはスポーツ選手だけの

お話ではありません。


主婦の腰痛や、

腱鞘炎などの手や

四十肩の痛みも全く同じ原理ですし、

80歳の腰が曲がった

ご高齢の方も同じことです。



「腰痛」に関しては、

腰部周囲の関節を腸腰筋や多裂筋、

腹横筋が四方から支えているのに、

それらのどこかが上手く機能しないだけで

若い人でも、スポーツ選手でも高齢者でも

簡単に腰痛が引き起こされてしまうのです。


このように関節痛の原因は

1)働きが弱い筋肉(筋力が低下した筋肉)


2)働き過ぎている筋肉(硬くなった筋肉)

に分かれて、

その状態で関節を動かしたり

関節を支えだすと、

関節内へのストレスが強くなって

異常な関節運動が行われてしまうのです。




では実際に

何をしなければいけないのでしょうか?


答えは・・・

『働きが弱い筋肉を

しっかりと働くようにしてあげる』

ということです。

腰にあるゴリゴリとした硬い筋肉は

いくらマッサージや指圧しても

改善しないのは、このためなのです


硬くて症状が出ている筋肉は緩める。

症状が出ていない働きの弱い

筋肉は働かせることで

バランスが取れて

正常な関節運動を

取り戻すことができるのです。


ご高齢の方も

主婦の方もサラリーマンも

トップアスリートでさえも、

全く同じ関節と筋肉を持っています。

それぞれの働きが違うだけです。


そして、

筋肉は全身に640個もありますが、

その中から心臓・内臓の筋肉を除いた、

身体を動かすための筋肉である

骨格筋が256個あります。


この骨格筋が206個の骨にくっつき、

身体を動かしたり支えたりしています。

ここに

〇〇の筋肉の働きが弱くなると
✖✖の筋肉が過剰に働きだす

という方程式があります。



画像検査などで原因を特定される腰痛は、

レントゲンで

明らかに骨の変形がある、

MRIでヘルニアが出ている、
 
など画像で明らかな異常が

認められた場合に診断がつきます。
 
 

しかし・・・
 
 
腰痛の85%は
 
筋肉の固さによって

引き起こされているので
 
画像所見には現れないのです。

 

『腰痛診療ガイドライン2019』では、
 
「下肢症状を伴わない腰痛の場合、
 
その85%では病理解剖学的な診断を

正確に行うことは困難である
  

と書かれていたのです。 

 
画像所見には出てこない、

けど腰が痛いから

「非特異的腰痛」となり

原因不明となります。
 
 
こういった

「レントゲンでは以上ありませんでした。

でも痛みがずっと続いています」という

原因不明な腰痛は

その症状がでるに至った

生活習慣、過去の既往歴など

これまでどのように身体を使ってきたかの

経緯がはっきりすると
 
姿勢や筋力のバランスを正すことで

ほとんどが改善します。
 
 


これからの時代は、

予防医療、予防介護というのが重要になります。

というのも、

昨今、

政府は医療機関ではなく、

在宅でしっかりケアを続けていくことを中心に

医療・介護制度を変えてきています。

健康な状態を維持するためには、

自分自身で維持しなければいけないのです。

毎日ちょっとずつの

運動を取り入れるだけでも

介護予防や予防医療にもつながりますよ。



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