腰痛=温めたら治る?

 よく腰が痛いから温めたほうが
良いと聞くことがあります。

実際に整体などの学校、ネットやSNSでも
慢性腰痛には交感神経の興奮を和らげて
痛みを緩和するという情報が溢れています。


しかし、
実際には本当に腰痛が辛い方が
温めて楽になるのは一時的で、
温めるだけで腰痛が改善していれば
腰痛で困る人はいなくなりますよね?

腰痛が起こるときは
腰骨が痛む前に腰部周囲の
筋肉が固くなりだします。

血行が悪くなるからでもありません。

血行が悪いから腰の筋肉が
固くなるのであれば全身の血流の
状態が悪いです。。。

順番が逆です。

腰部周囲の筋肉が固くなり
血行が悪くなります。

当然、
血管は筋肉が固くなることにより
圧迫を受けるので血流が悪くなります。

部分的に循環不全を起こしているような状況です。

ただ、温めるという療法は
『なぜ腰部周囲の筋肉が固くなるのか』
という考え方がスッポリと抜けているわけです。

骨は約200、筋肉は約500と
いわれるほど種類があります。
筋肉が固くなる本当の理由は

”うまく働いていない筋肉の機能を補うため”

です。

たとえば
腰の筋肉は腰を曲げたり
股関節を曲げる動作の時に
かならず働きます。

その時にある一部の筋肉が
働くことをサボったとしたら
どうなるでしょうか??

腰を曲げたときにかかる負荷は
上半身の重さです。

この上半身の重さは変えることができません。

この上半身を支えようと
筋肉がみんな働いてくれれば
腰を痛めることはありませんが、

一部の筋肉がサボって、
一部の筋肉にしわ寄せがくる

ことで筋肉には固い部分が
でてくるのです。

この部分をリハビリの世界では
筋硬結=筋スパズム(コリ)と呼ぶのですが、

こんな感じになっています👇




働いていない筋肉の代わりに
働きすぎている筋肉があり、
そこが『コリ』となるのです。

腰にいきなり強いストレスが
かかってしまうと『ぎっくり腰』になります。

つまり、
筋肉が固くなって腰が痛い人は
温めてもその場しのぎでしかなく

サボっている筋肉を
働かせることで頑張りすぎている
筋肉を休ませてあげることが重要なのです。

簡単に言えば
サボり筋肉を鍛えると
腰の負担が減るのです

ということで、
リラクゼーション目的で
腰部を温めるならまだしも、

本当につらい腰痛を改善するなら
運動したほうが断然改善します。

ここで、
腰痛=腹筋運動〟で改善する


という認識の患者さまが多いのですが、

「腹筋」、正しく出来ていますか?
という問題が浮上してきます。

「正しい腹筋」についてはまた別のブログでご紹介しますね。





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