膝に不安のある人必見！

43分ウォーキングの勧め

おはようございます。

うちだ整骨院です。

本日もブログを読んで頂きありがとうございます。

膝に不安のある方、

膝の痛みが取れてから

「これから膝が悪くならないように何すればいいの？」

というご質問をよくいただきます。

取り掛かりとしては「ウォーキング」がお勧めです。

「実際どのくらい歩いたらいいの？」

「よく1日10,000歩っていうけど無理でしょ。」

まず

“膝の事だけ”を考えれば目標にして頂きたいのが

『43分間ウォーキング』です！

どうして『43分間ウォーキング』がお勧めなのかを

今回はザックリとお伝えしたいと思います。

なぜ43分歩く必要があるかといいますと、

まず、膝関節の仕組みからお話しすると

膝関節の滑膜（かつまく）というところに

重力をかけ続けて30分間ずっと止まらずに動き続けると

滑膜が反応して油（＝関節液）をじわっと出してきます。

関節液とは、

滑膜によってつくられ、滑液（かつえき）とも呼ばれます。

滑液は関節がスムーズに動く様に潤滑液の働きをする、

透明で粘り気があり、

ヒアルロン酸やタンパク質等を含んでいる液体です。

膝関節は関節包という袋に包まれています。

その中にある関節軟骨がスポンジのような構造をしています。

そして関節液に満たされて

関節軟骨に油（滑液）が染み込んでいくイメージですね。

その油がじわっと染み込んで、

関節軟骨全体に行き渡るようにるまでに

10分から13分かかります。

ここまでが

30分＋13分＝43分

関節軟骨全体に油が染み込んで、

しっかり動ける状態になったよーっという時に

初めて膝が潤滑したという状態になります。

要は体が動きやすくなった、

パフォーマンスを出しやすい状態になった

ということが完成するわけです。

毎日身体を動かして、

関節の潤滑を成立させていくことがすごく大事です。

膝が痛い人は油をさす人いますよね。

つまり定期的にヒアルロン酸の注射を

お医者さんに打ってもらいますよね。

しっかり足を地面に衝いて歩ける状態になれば、

本来注射は必要なくなってくるんですね。

だけど、

膝が痛くて歩けないっていう段階だとやっぱり必要になってきます。

どうして膝に油（ヒアルロン酸）が必要かと言うと、

関節内で摩擦が起こるからなんです。

よく関節軟骨が削れたり、

膝の骨に棘がでてきて形が変わってしまった人を

変形性膝関節症と言うんですけど、

変形性膝関節症にならないためにも

膝に油を差しておきましょうって言う事で

ヒアルロン酸注射を打ってもらいます。

ここで少し物理学、力学？の話をさせてもらうと、

人間の関節の摩擦係数が

0.001から0.0057だそうです。

摩擦係数とは、

摩擦力の接触面に垂直に作用する垂直抗力に対する比。

互いに接する物質の種類や面の状態によって異なる。

転がり摩擦係数、動摩擦係数、静止摩擦係数の順に大きくなる。

（？？？）

・・・で、

金属と金属同士が触れ合う摩擦係数が0.3から0.8なんです。

で、ボールベアリングが0.001なんです。

関節とボールベアリングが同程度。

つまりスケートボードと

同じ位の摩擦係数で人間の関節は動いている

ということになります。

つまり重力がかかっている状態になっても

摩擦係数が良い状態にキープされていくと体が動きやすくなる。

そりゃそうですよね、

もともと自分の関節にベアリング入っているようなもので、

どこまででも動けそうですよね。

スケートボードをクリーニングしてきれいに油さして

ローラー回したら

シューーーｯ！っと回ります、

人の関節も同じように油を出して

シューーーｯ！っと潤滑すると

よく動くようになりますよと言う話なんです。

人間の関節の中では

液体潤滑と境界潤滑

って言うものが同時に起こっているそうで。

これは、

油圧工学と言う概念で説明されているんですけれども。

…。（？？？）

ただ、

この潤滑というものが2つ成立していると言うことを頭のすみに置いておいて、

イメージとしては

自転車のチェーンに油をさす時と同じように、

チェーンに油を差しました。

で、

そときにそのままでは不十分ですよね。

ペダルを回して

チェーンをくるくるくるくる回すと思います。

これと同じ原理で人の関節の場合、

膝に油を差しきるまでに30分かかりますよ。

その後くるくるくるくる動かして潤滑が成立するまでに

関節の圧力のバランスであったり潤滑の程度によって

10分から13分必要なんですよ。

・・・という事です。

ですので、

合わせて43分歩きましょうと言うお話がしたかったわけです。

よく患者さんの中にも、

「歩き出しは膝が嫌な感じしてたけど、

歩いているうちにスイスイ歩けてきた。」

と言われる方は滑液の潤滑が上手くいっているんですね。

まずは、

43分歩いても痛みの出ない状態

を目指してお身体改善していきましょうね！

因みに

水中でのウォーキングは

重力がかからないので

滑液の浸潤が起こりませんので、

しっかりと水中で動けるようになってから、

次のステージとして

重力のある陸上でウォーキングできる様に

一緒に頑張りましょう！

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